採用基準の優先順位

企業によって採用基準は様々でしょうが、大別すれば、業種を問わない優先順位が存在します。従って、基本的にはこの優先順位の枠からはみ出さないように、選考フローを策定すべきなのです。具体的には、最優先事項として、「人間力」を定めなければなりません。人間力とは、分かりやすく言えば、客や同僚社員から好かれることを指します。人間力は全ての能力の中で最も重視されるべきで、当然専門スキルよりも優先されます。何故それほど企業が注目する能力であるのかは、ある程度経験を積まない限り見えてこないものです。管理職や人事コンサルタントを長く務めると、他人を思いやることのできる社員、空気を読める社員、異性を足蹴にしない社員、明るい性格の社員、素直な社員といった方々が、最終的に出世していることが分かってくるのです。人間力のある社員は往々にして、長く会社に居着いてくれます。それは同僚との人間関係を大切にするからです。皆が仲良く働ける職場は居心地が良いので、離職しようという気にはならないのでしょう。会社としても離職率が下がれば、採用コスト、教育コストを掛けずに済みますから好都合です。さて、人間力の大切さをこのように説明すると、すぐに反論が寄せられます。反論の中身は一様に、「ビジネスは仲良しだけで乗り切れる世界ではない」というものです。確かにこの意見は間違っていませんが、反論にはなっていません。筆者は人間関係だけで会社が軌道に乗るとは言っていません。単に優先順位を明らかにしただけであり、他の能力も問われるのは間違いありません。要は専門スキルを最大限に活かすために、社内の空気を良くすることが大切だと申し上げているのです。

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